WIND RIVER ANALYTICS製品概要
トレンドの把握、異常の検知、問題の未然防止

分散エッジクラウドは、数十台から数万台ものものエッジノード上にデプロイされます。それぞれのエンドポイントは地理的に離れた場所に設置されるため、クラウドシステムの監視や管理が課題となります。Wind River Analyticsはこのような分散クラウドの監視や運用を簡素化するツールです。
5Gネットワーク運用支援ツール
Verizon社の5G仮想化の全米展開に向けたネットワーク分析は、Wind River Analyticsが提供しています。
プロアクティブで効率的なネットワーク運用
大きな問題が発生する前に、問題を特定して対処することにより、サービスレベルを維持できます。
運用コストの削減
ビッグデータとAnalyticsを活用し、分散クラウドネットワークを効果的に監視、分析します。
広範かつ目的に応じたデータ収集
完全に統合されたソリューションにより、特定のニーズに応じた、大規模なデータセットにアクセスが可能です。
主な機能
Wind River Analyticsは、意思決定に役立つさまざまな情報を可視化するためにデータを分析し、分散クラウドシステムの効率的な運用を可能にします。また、クラウド基盤を構成するクラスタやサービスのフルスタックでの監視機能により、クラウドの動作に関するデータを収集、分析、可視化します。これにより運用コストを抑えながら、クラウドの可用性向上と運用の最適化を実現します。

データの収集
目的に合ったデータを幅広く収集します。データは、基盤、クラスタ、サービス、アプリケーションなど、システムのすべてのレイヤにわたって取得が可能です。メモリ、CPU、ファイルシステム、サービス状態などの詳細データを収集し、運用状況全体を監視します。

集約
ログや指標など、構造化データと非構造化データの両方を集約します。個々のホストレベル、ローカルクラスタまたは分散クラスタから収集し集約したデータにはタグ付け、変換、前処理などが適用され、単なる指標やタイムスタンプだけでない有益な情報へと変わります。

処理と保存
インデックスの冗長化を行うことで、システムと同等の堅牢性を確保するとともに、データ検索性能の高速化が図られています。データはライフサイクルにわたって適切に管理され、必要な期間だけ保存されます。

分析
データ分析から、分散クラウドの動作に関する強力な知見が得られます。ネットワークの健全性と最適化の維持に必要な情報が、ダッシュボードやトレンド分析に可視化され、事後対処型ではなく事前対応型の運用に必要な判断材料として利用が可能です。

プロアクティブなアラートとレポート
分散クラウドで何が起きているかを常に把握することができます。
オープンソースソフトウェアプロジェクト
Wind River AnalyticsとWind River Cloud Platformは、どちらもStarlingXオープンソースプロジェクトベースの商用サポート製品です。StarlingXは、分散ネットワークのデプロイと管理の運用上の問題を解決するために、複数のオープンソースプロジェクトを最適に組み合わせたものです。Wind River Analyticsは、StarlingXでも用いられているElastic社のテクノロジーを取り入れており、Elasticsearch、Kibana、Logstash などの各コンポーネントを活用しています。

5G VRANの選択
5Gの仮想無線アクセスネットワーク(vRAN)は、地理的に分散した環境下において、全てソフトウェアによって構築されます。適切な機能を提供する事によりエッジからコアに対して超高信頼かつ低遅延な通信(URLLC)を実現します。またvRANのような新しいネットワークアーキテクチャでは、単一事業者のインフラ上に数万ものコンピューティングノードが配備されることがあります。このインフラは、自動運転車をはじめとする5Gの新たなユースケースにも対応する必要があり、ダウンタイムを防止しなければなりません。
このような新しいネットワークをサポートするために、通信事業は分散エッジ環境に最適化された商用グレードのKubernetes ソリューションである Wind River Cloud Platform に注目しています。
加えて、Wind River Analyticsを利用し、エッジネットワークから生み出されるあらゆるデータを分析し、分析結果に基づいて積極的に行動することでネットワークの安定運用を実現します。